ケーススタディ:脚が短い方の仙腸関節に圧痛を呈した症例Sさま

京を中心にパーソナルトレーナー・理学療法士として活動しています、村田育子です。


現在「脚長差(脚の長さの左右差)」についてシリーズで解説中(シリーズ目次)。


前回記事では、脚長差によって脚が短い方の仙腸関節にも痛くなるリスクがある理由について解説しました。


本日はその点について、短い方の仙腸関節に圧痛を呈したクライアントS様の症例を持ち出しつつ、もう少し深堀して解説していきたいと思います。


脚の長さが左右違うかも、仙腸関節が痛い、ゴリゴリ鳴る・・・そんなお悩みをお持ちの方にぜひ読んで頂きたい内容です。



【目次】


1.S様は左の仙腸関節に圧痛・変形があった


2.S様には脚長差があった


3.骨の変形は戻らないから早めの対処が大事


4.まとめ




1.S様は左の仙腸関節に圧痛・変形があった

私はプライベートの初回セッションでは必ず骨盤の骨の位置関係を確認します。


その時に触るのが「上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく:以下PSIS)」という部分。


これです↓



このPSISという部分はほぼ仙腸関節と言って良いでしょう!




で、今回ご紹介するS様のPSISはと言うと・・・


左のPSISに圧痛(圧迫して痛みがある)がありました。


(仙腸関節に問題がなければ通常PSISには圧痛はありません。圧痛があるのは異常です。)




そしてなんと左のPSISの方が右よりも大きかった。


これは左のPSISが「変形して大きくなった」ためと考えられます。


(生まれつきという可能性もないことないですがね。)





2.S様には脚長差があった

そんなS様ですが、全身を検査していくと「左脚の方が短い」という脚長差をお持ちであることが判明しました。


前回記事で説明したように、脚が短い方の仙腸関節には「圧縮ストレス」がかかります。



S様の左の仙腸関節には「ギュー」と「圧縮ストレス」がかかり


仙腸関節はそれによって破壊・再生され、骨がゴツゴツと大きくなったと考えられます。


つまり「骨の変形」が起きた訳です。


そして圧痛というサインを出していました。




3.骨の変形は戻らないから早めの対処が大事

S様、左の仙腸関節は日常生活でさほど痛みがある訳ではありませんでした。


「そう言われれば痛くなったことあったかなぁ~?」という程度で、明らかな症状は圧痛だけ。


つまり日常生活で大きな問題にはなっていなかったのです。




しかしですよ。。。


だからと言って「大丈夫!」とは言い切れません。




骨の変形は一度生じると元には戻りません。


起きてしまったらもう後の祭りです。


仙腸関節の変性が左右どちらか一方に偏って進んで良いことはありません。


左右の歪みが骨という硬い組織で形作られて固定化されるようなものです。


一度変形してしまったら、一念発起して仙腸関節の歪みを改善させようと思ったときには「時既に遅し」


そんな状況になってしまいます。


特に仙腸関節では。。。





つまりですよ。


骨の変性が生じるその前に!


予防的な視点で脚長差の有無・程度のチェック


そしてインソールなどによる対処はとっても大事


ということを私は言いたいのです。





ちなみに現在、S様は短い方の左に3㎜のヒールパッドを使用してもらっています。



実はこちらの症例と同じ方でした↓

事例紹介S様の腰痛~インソールあり・なしの比較~


S様は今「ヒールパッドを使うことで仙腸関節の骨変形の進行をくい止め、痛みの出現を予防している」という状況であります。




4.まとめ

S様の脚が短い側の仙腸関節は圧縮ストレスにより


・骨が大きく変形し圧痛があった

・しかし骨の変形は元に戻らない

・だから脚長差チェックと対処は大事

・S様は左のヒールパッドで対処中!




本日は以上になります。


お読み頂きありがとうございました。


この記事が誰かの身体のトラブルの解決の糸口となりますように。





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