【筋肉/関節のトラブルに対する解決・予防の考え方をブログとYouTubeで発信しています】
こんにちは。理学療法士/パーソナルトレーナーの村田育子です。
本日は前回の記事「S様の腰痛 ②」の続きです。
「S様の腰痛 ①」を読んで頂くとより理解しやすいかと思います。
今日の記事は「私、左右の足の長さが違う左・・・?」そんなお悩みの方に参考になるかと思います。
目次
1、S様の骨盤の傾斜はインソールで対応する必要がある
S様の骨盤は左に傾いていました。
その理由は左脚が短いからでした。
この脚長差については語り出すと3時間くらいかかるのでまた別の記事で書きますが
とりあえず物理的に長さが違う場合、正直どうすることもできません涙。
左脚が伸びるように祈っても成長期はとっくに終わってるし、
(S様は50代です)
長い右脚を切るのも痛いし。
(てゆーかそんな手術を引き受けてくれる医者はいない。)
では、どうすれば良いと思いますか?
それはズバリ!
シークレットブーツです!
忍ばせるんです、中敷きを。
短い方の脚に。
そしたら伸びるじゃないですか!脚が!
つまり、インソールです。
ヒールパッドです。

↑実際に使ってるインソール
ということで、S様の踵の下にシークレットブーツならぬヒールパッドを忍ばせてみました。
1mm刻みで評価し、S様には3mmがちょうど良かったです。
(この評価方法も話し出すと長くなるのでまた別の記事で!)
2、インソールあり・なしで左の着地を比較してみよー!
まずは短い左脚に着目です。
左足が着地する瞬間に、全体的に「ドシン」と重心が落下します。
そりゃそうです、短いんですから。
そして反対の右脚では「グーン」と重心が上がります。
そりゃそうです、長いんですから。
「ドシン・グーン、ドシン・グーン」というリズムです↓
どうでしょうか?
左右のリズムに差があるのが分かるでしょうか?
次にこれがヒール3mmを使用した状態。フリフリ靴下の中にヒールパッドを忍ばています↓
どうでしょうか?
分かりますかね?
「ドシン・グーン」という「リズムの差」が軽減し、
「トン」「トン」「トン」とリズムが整っています。
S様本人も、ヒールがある方が「なんか楽」とのことでした。
(でもこういうのは見慣れてないと難しいですよね汗、私も最初は難しかった、何例も見てやっと見えるようになってきました、まだまだだけど滝汗。)
3、インソールあり・なしで右の片脚を比較してみよー!
今度は右脚の比較してみましょう!
右脚の場合は「リズム」ではなく、右の片脚の瞬間の腰の状態を切り取って見てみます。
注目すべきは、腰の右曲がりの程度です。どうぞっ↓

「ヒールなし」では腰の右曲がりが強く、「ヒール3mm」では軽減しています。
バランスが整ったからでしょう、「ヒール3mm」の方が腕もあまり広がっていないですね。
(腰の右曲がりって言われても背骨は透けて見えないじゃんって思った方、白丸で囲った部分、右のお腹の感じを見てみて下さい。ヒールなしの方が右曲がりが強そうなのが分かるかと思います。)
4、S様にとってのインソールのメリット
靴や靴下の中にそっと忍ばせるだけで即時的にこれだけ変わるなら、使わない手はないです。
というか使わないと右腰の痛みの解決は難しいでしょう。
しかし・・・
実際は「面倒」という声、多数聞きますw。
確かに。
でもまぁ常に使うのは難しくても「長時間歩く時は使う」など自分で管理することが重要かと思います。
S様のように「脚の長さに差がある」場合、一生の問題として付き合う必要がありますのでね。
過剰になり過ぎる必要はないですが、継続は必要です。

5、まとめ
・脚の長さが違うなら解決策は1択、シークレットブーツじゃ!
・短い方の左には「ドシン」という衝撃があったが、ヒールで緩和!
・長い方の右では「腰の右曲がり」が出ていたが、それもヒールで緩和!
・ヒール、万歳!!
・脚長差がある場合、身体のためを思うと面倒でもできるだけヒールを使うのがお勧め。
お読みいただき、ありがとうございました。
S様の腰にどのようなストレスがかかっているか(前回&前々回記事)YouTubeでも解説しています。
この記事があなたの身体を少しでも改善するヒントとなりますように!
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