こんにちは。
このブログでは
理学療法士で
パーソナルトレーナーでもある私の視点から
「姿勢改善」や「痛み改善・予防」
に向けてのお話をしています。
「ボディメイク」も得意で
東京をメインに活動しています、村田育子です。
本日は、脚長差(足の長さが左右違う)という問題に対してインソールがどれだけ効果があるのか、実際のクライアントS様の歩行を見ながらお話してみたいと思います。
(症例の詳細は 前回記事 参照)
本日の記事は
・脚の長さが左右違う気がする
・腰の左右どちらかが痛い
・骨盤が傾いている気がする
そんなお悩みをお持ちの方に是非読んで頂きたい内容です。
【目次】
1. 脚長差が歩行に与える影響
2. 脚長差を補正するには
6. まとめ
1. 脚長差が歩行に与える影響
左右の脚の長さが違うと、
歩行にはどのような影響があるでしょうか?
左右のバランスが悪くなるのは容易に想像がつくかと思います。
崩れ方には様々なパターンがありますが
よくあるパターンを症例S様を通して見てみたいと思います。
まず、ほとんどのケースで短い方が着地するときに重心が落下します。
「ドシン」と重心が落ちるのですが、
短いのでそりゃそうですよね。
S様の場合 左脚が短く、
左の着地で「ドシン」という衝撃が強くなっています↓
逆に右脚は長いので
右の片脚では「グーン」と乗り上げるようになっています。
「ドシン・グーン、ドシン・グーン」という
「リズムが不均衡」になっているのが動画から分かるでしょうか。
この「リズムの不均衡」は脚長差があるほとんどの例で生じる現象です。
2. 脚長差を補正するには
この崩れたリズムを均等にするには
脚の長さを左右均等にする必要がありそうですが、
果たしてそれは可能でしょうか?
左脚を引っ張って伸ばす?
右脚を切って短くする??
…現実的ではありませんよね。
物体として脚の骨自体の長さが違う場合
脚長差それ自体を直すことは不可能です。
では、どうすれば良いでしょうか?
こんな時に頼りになるのがインソールです。
ヒールパッドでの「脚長差の補正」です。
シークレットブーツ的に
短い方の靴の中にヒールパッドを忍ばせると
実際の脚の骨は伸びなくても
機能的な脚の長さは伸ばすことができます。
このように「外的な物質」を使うことで
実質的な脚の長さは変わらなくとも
機能的な脚の長さを左右均等に合わせることができ、
歩行のバランスを改善することができます。
3. インソールあり/なしで左の着地を比較
ではさっそくS様の歩行に
インソールを使用してどのような変化があったか
見ていきたいと思います。
短い方(左)にヒール3mmを入れています↓
(高さ設定についての詳細は割愛します)
「ドシン・グーン」という「リズムの不均衡」が軽減し、
「トン・トン・トン」と
リズムが整っているのが分かるでしょうか?
(見慣れないとちょっと難しいですが汗)
リズムが整い、
左着地の衝撃は明らかに緩和されています。
4. インソールあり/なしで右の片脚を比較
S様の場合、リズムの不均衡に加え
右片脚の際に「腰が曲がる」というパターンを呈していました↓
↑ヒールを入れることによって
腰の右曲がりが軽減しているのが分かります。
バランスが整ったからでしょうか、
ヒールを入れている方が腕もあまり広がっていないです^^
4. インソールはいつまで使うのか?
このように脚長差に対して明らかに効果があるインソール(ヒールパッド)ですが
果たしていつまで使えば良いのでしょうか?
答えはは「一生」になります。
脚長差はヒールで「補正」することはできても
直せる訳ではないからです。
インソールはあくまでも補正、補助です。
インソールを常に使うのは面倒という声も聞きますし、
痛みがおさまったら使うのを止めてしまう方もいます。
しかし「脚長差」という問題を抱えている場合
それは一生付き合っていかなくてはいけない問題です。
インソールを常に使うのは難しくても
長時間の歩行では使う、仕事中の靴には入れておく、など
できる限り管理することが重要だと思います。
トラブル解決・予防のために、
大事なことです!!
5. まとめ
・脚長差の補正にはヒールパッド
・ヒール使用でS様の左接地の墜落は消失
・ヒール使用でS様の右立脚の崩れも軽減
・実質的な脚長差がある場合、ヒールは一生使ってリスクを減らした方が良い
お読みいただき、ありがとうございました。
この記事が誰かの健康の一助となりますように☆
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