脚が短い方の仙腸関節も痛くなるのか? 答え:痛くなるリスクあります

東京を中心にパーソナルトレーナー・理学療法士として活動しています、村田育子です。


現在「脚長差(脚の長さの左右差)」についてシリーズで解説中(シリーズ目次)。


前回・前々回の記事では、脚長差によって脚が長い方の仙腸関節が痛くなるメカニズムを解説してきました。


本日はその逆、脚が短い方の仙腸関節も痛くなるのか?というテーマでお話していきたいと思います。


脚の長さに左右違うかも、仙腸関節が痛い、ゴリゴリ鳴る・・・そんなお悩みをお持ちの方にぜひ読んで頂きたい内容です。




【目次】


1.脚が短い方の仙腸関節も痛くなるのか?


2.脚が短い方の仙腸関節にはどんなストレスがかかるのか?


3.仙腸関節に圧縮ストレスがかかるとどうなるのか? 


4.まとめ



1.脚が短い方の仙腸関節も痛くなるのか?

前回までの記事では、仙腸関節は「ズレるストレス(せん断ストレス)」で痛みを生じやすい、そしてその「せん断ストレス」は脚が長い方の仙腸関節にかかりやすい、だから脚が長い方の仙腸関節が痛くなりやすい、と解説しました。


(前々回記事: 脚長差は仙腸関節痛の原因となるのか?




で。


今日の本題はその反対側。


脚が短い方の仙腸関節です。


確かに仙腸関節痛は脚が長い方で起こりやすいのですが、


短い方の仙腸関節には痛くなるリスクはないのでしょうか?




2.脚が短い方の仙腸関節にはどんなストレスがかかるのか?

短い方の仙腸関節にも痛くなるリスクはあります。


左右差というひずみは、短い方の仙腸関節にもストレスをもちろんかけてきます。


ただそれは仙腸関節を不安定にさせる「せん断ストレス」ではありません



まずこの図を見てみましょう。矢印は重力線です。



骨盤が高い方(脚が長い方)の仙腸関節では、関節面と重力線が平行に近いですね。


正にこれがせん断ストレスを生んでいます


反面、骨盤が低い方(脚が短い方)の仙腸関節では、関節面と重力線がしっかり交わってますね。


こうなるとね、せん断ストレスは減るんですよ。




力のベクトルを分解してみると良く分かります。仙骨を取り出してみました↓↓↓



重力ベクトルを関節面への「圧縮力(赤)」「せん断力(青)」に分解してみました。


向かって右の骨盤が高い側では、


圧縮力が少なくせん断力が大きいですね。


滑り落ちそうで不安定な感じ、何となくイメージできるのではないでしょうか。




反面、向かって左の骨盤が低い側では、骨盤が高い側と比較すると青い矢印、短いです。


明らかにせん断力が小さくなってますよね。





しかしですよ。


赤い矢印、長くないですか??


そう。


脚が短い方の仙腸関節ではせん断ストレスが減る分、


圧縮ストレスが増える


という訳なんです。




3.仙腸関節に圧縮ストレスがかかるとどうなるのか?

「圧縮ストレス」とは関節面を「押し潰すストレス」です。


関節を圧着するような力なので、剪断ストレスのように仙腸関節を「不安定」にする訳ではありません。


つまり「グラグラで痛くなる」ということは生じにくいのです。


ポジティブにとらえれば仙腸関節を安定させてくれそうですが、


だからと言って、手放しで喜んで良い訳ではありません。


骨と骨が押される、潰れる、ゴリゴリ・・・そんなのストレスがかかります。




私の臨床経験上、


圧縮ストレスが強い方の仙腸関節では「骨の変形」が進んでいます。


関節がゴリゴリ圧縮されて破壊されると、骨ってゴツゴツ変形してくるんですよ。


特にこの仙腸関節「加齢ともに形を変化させていく関節」と言われています。



この「骨の変形」それ自体が痛くなることはないのですが、


変形する前には破壊が起こってますのでね、


そんなこんなで、脚が短い方の仙腸関節にも痛くなるリスクが十分にある、という訳なんです。




4.まとめ

脚が短い側の仙腸関節には


・圧縮ストレスがかかる

・骨(関節面)が変形する

・痛くなるリスクはゼロではない



同じ内容を動画でも解説しています → YouTube



本日は以上になります。


お読み頂きありがとうございました。


次の記事では実際のクライアントさんをケースとして紹介しながらもう少し詳しく解説していきます。お楽しみに\(^o^)/


この記事があなたの身体のトラブルを解決させる一助となりますように。



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