脚長差は「仙腸関節痛」の原因となるのか? 答え:なります

東京を中心にパーソナルトレーナー・理学療法士として活動しています、村田育子です。


現在「脚長差(脚の長さの左右差)」についてシリーズで解説中(シリーズ目次)。


前回・前々回で「脚長差と足の土踏まずの関係」についてお話しました。


本日は「脚長差と仙腸関節の関係」をテーマにお話します。


脚の長さに左右差があるかも、仙腸関節が痛い、仙腸関節がゴリゴリ鳴る・・・そんな方に読んで頂きたい内容です。



【目次】


1.脚長差があると仙腸関節が痛くなるのか?


2.仙腸関節とは?


3.仙腸関節は脚が長い側で痛くなりやすい


4.まとめ



1.脚長差があると仙腸関節が痛くなるのか?

脚の長さに左右差があると仙腸関節は痛くなると思いますか?


どうでしょう?



答えはズバリ


「脚長差があると仙腸関節は痛くなりやすい」


です。




・・・というかその前に「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」ってどこやねん!?という方が多いかもしれませんよね汗。


一般的にはあまり馴染みがない関節かと思います。


ということで、まずは「仙腸関節」とはなんぞやについて見ていきましょう。



2.仙腸関節とは?

仙腸関節は骨盤にある関節です。



真ん中の三角の骨は「仙骨(せんこつ)」


両サイドの骨の上部は「腸骨(ちょうこつ)」、


つまり「仙骨」と「腸骨」の関節なので「仙腸関節」という訳です。




仙腸関節の場所が分かったところで、次は構造の特徴について見ていきます。


仙腸関節はズバリ不安定になりやすい関節です。


仙腸関節の痛みの原因のほとんどは不安定性です。




例えば股関節は「ボール&ソケット」構造であり、比較的ホールド力がある関節ですね。



それに対し仙腸関節はどうでしょう?


「平面&平面」です。



股関節と比較すると「簡単にズレそう」ではないですか?


「簡単にズレる=不安定」となりやすいのです




でも「平面&平面」の関節は他にもたくさんあります。


例えば背骨。



ほら、これも「平面&平面」ですね。


でも、仙腸関節と大きく違う点があります。


それは立っている時の重力のかかり方です。



背骨にはこのように面に対してほぼ垂直に重力がかかります


これなら、そう簡単にズレない感じですよね。




では仙腸関節を見てみましょう。


仙腸関節にはこのような方向で重力がかかります↓


仙腸関節では「関節面」と「重力線」は垂直ではありません。


というか「垂直」よりも「平行」の方に近いですよね!?


これだと同じ「平面&平面」関節でも仙腸関節の方が俄然ズレそうじゃないですか?


この「不安定にさらされやすい」というのが、仙腸関節の構造上の特徴です。





3.仙腸関節は脚が長い側で痛くなりやすい

では本日の本題。


脚長差は仙腸関節痛の原因となるのか?という点についてです。


答えは「イエス」なのですが、


俄然、脚が長い側の仙腸関節で痛みが出やすい傾向があります





なぜ長い側なのか?


一緒に考えていきましょう。




まず脚長差があると骨盤が傾きます。



(蝶々ではありません、骨盤です汗)


するとほら。


仙腸関節はどうなりましたか?


特に長い側の仙腸関節。


分かりやすいように重心線を入れてみましょう。



重心線に対して、どうなりましたか??


関節面が重心線に対して平行に近付きましたよね。


これは、


重力による仙腸関節への圧迫力が弱まり・ズレる力が強まる


ということを意味します。




つまり、骨盤が傾くと


骨盤が高い側の仙腸関節で剪断(せんだん)ストレスが強まり関節が不安定になる


ということです。




関節がグラグラと不安定になると、


何だか痛くなりそうなのは想像ができるかと。


これが脚長差が仙腸関節痛の原因となりうる理由です。

(長い側ね。)




4.まとめ

・仙腸関節は不安定になりやすい構造

・仙腸関節は不安定性で痛くなりやすい

・脚長差によって骨盤が傾くと仙腸関節へ重力のかかり方が変わる

・長い側で重力のかかり方が仙腸関節の面と平行に近づく

・それにより仙腸関節は不安定となり痛みを生じやすい



本日は以上になります。


お読み頂きありがとうございました。


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次回は長い側の仙腸関節の痛みを呈したクライアントさんの事例を紹介したいと思います。次回もお楽しみに!


この記事があなたの身体を少しでも改善するヒントとなりますように!




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