臨床で下肢長を計測する「意味」はあるのか?
- 村田育子(Ikuko Murata)
- 10月3日
- 読了時間: 3分
更新日:7 日前
「痛みなどの身体のトラブルの解決・予防」
をコンセプトに
パーソナルトレーナーとして活動しています、
理学療法士の村田育子です。
「姿勢改善」「ボディメイク」を得意としています^^
前回の記事では
「棘果長・転子果長は使いにくい!!」
というお話をしました。
なので今回は
棘果長・転子果長の「代替案」を
お話すべきだと思うのですが
その前に、そもそも
「臨床で下肢長を計測する意味はあるのか!?」
というお話からしてみたいと思います。
今回の記事も前回と同様、
経験年数の浅いPTさんに参考になれば
という気持ちで書いていきます!!

【目次】
1. 下肢長を「数値化」する必要はないのでは?
2. 臥位の検査で脚長差を出しても有効に使えない
3. まとめ
1. 下肢長を数値化する必要はないのでは?
まず そもそも臨床において
「脚の長さを数値化する必要はないのでは?」
と感じています。
臨床で問題となってくるのは
あくまで「左右の脚の長さの差(脚長差)」であって
「脚の長さそれ自体」は
別に問題にならないからです。
スタイルが良かろうが短足だろうが関係ないのです。

となると
「脚長差」はやはり数値化しなきゃなのだから
下肢長を計測する必要はあるじゃないか
と、なりますよね。
しかし
棘果長や転子果長を計測して
脚長差を算出したとしても
それは実際「有効に」使えるのでしょうか?
2. 臥位の検査で脚長差を出しても有効に使えない
棘果長や転子果長は「臥位」で行われる検査です。

「寝っ転がった状態」で
脚長差を出しても
正直あまり有効に使えない
と感じたのが事実です。
なぜなら 脚長差が影響してくるのは
立位・歩行などの「荷重時」だからです。
「荷重した状態でどれくらい補高すべきなのか」
を数値化できることは重要ですが
臥位において脚長差を数値化することは必要ない
と思うのです。
実際の臨床経験でも
臥位で算出した脚長差を元に補高を行い
上手くいった試しがないのが正直なところです。
とは言っても
臥位で脚長差を大まかにチェックすることは必要です。
しかしそれは「数値化する」のではなく
脚長差が
「あるのか・ないのか」
「だいたいどれくらいか」
をチェックできれば良いと思います。
この脚長差の有無のチェック方法については
次回の記事でお話したいと思います(^^)/
つづく
3. まとめ
・下肢長を数値化する必要はない
・臨床で必要になるのは脚長差だから
・脚長差も臥位の検査で数値化する必要はない
・脚長差は荷重時に数値化する必要があるから
・臥位の検査では脚長差の有無を判断できれば良い
・脚長差有無のチェック方法は次回につづく
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