脚長差の有無のチェック方法:臨床で実際に“使えるな”と思う方法3選
- 村田育子(Ikuko Murata)
- 10月11日
- 読了時間: 4分
更新日:4 日前
「痛みなどの身体のトラブルの解決・予防」
をコンセプトに
パーソナルトレーナーとして活動しています、
理学療法士の村田育子です。
「姿勢改善」「ボディメイク」を得意としています^^
本日は
「脚長差の有無のチェック方法:臨床で実際に“使えるな”と思う方法3選」
というテーマでお話してみたいと思います。
今回の記事も前回と同様、
経験年数の浅いPTさんに参考になれば
という気持ちで書いていきます!!

【目次】
1. 脚長差チェック時の心構え
2. 仰向けで膝を立ててチェック
3. 仰向けで脚を伸ばしてチェック
4. うつ伏せで膝を伸ばしてチェック
5. まとめ
1. 脚長差チェック時の心構え
心構え、それは
「脚長差の有無を判断するのは結構 難しい!!」
ということ。
なので
「1つのチェック方法だけで判断すると間違える可能性がある」
ということを
念頭に置くと良いと思います。
脚長差の有無を判断する時は
1つの方法だけではなく
2~3の方法を使うことで
間違えるリスクを低減することができる
と感じています。
ダブルチェック・トリプルチェックという訳です。
ということで、まずは一つ目(^^)/
2. 仰向けで膝を立ててチェック
仰向けで膝を立てます。
足は股関節幅です。
骨盤を極力 真っすぐに整えます。

この状態で左右の膝の高さをチェックします。
(アリスサイン)

膝の高さに左右差があれば
脚長差がある可能性があります↓

この時に「斜め上」から見ると
左右差を見落とす可能性があります。

なので、
膝の高さまで目線(顔)を落として確認すると良いです。

分かりにくければボードなどを膝に置いて
傾きがないかでチェックします。

そして
足元からだけではなく
頭側からも確認します。

しかしこの方法では
足部のアーチの潰れ具合などで
容易に左右差が出てしまうので
この方法だけで判断するのは危ないです。
ということで、2つめの方法に行きます↓
3. 仰向けで膝を伸ばしてチェック
仰向けで膝を伸ばした状態で
つま先を上げます(足背屈)。

足を真上から見て
左右の踵の位置を確認します。

踵の位置に左右差があれば
脚長差がある可能性があります↓

アリスサインより信頼できる印象ですが
仰向けに寝ているため
お尻の厚みの左右差などにも影響されてしまいます。
というこで、3つ目です↓
4. うつ伏せで膝を伸ばしてチェック
うつ伏せで
ベッドの端からつま先が出る状態にセットし
つま先を上げてもらいます(足背屈)。

足を真上から見て
左右の踵の位置を確認します。

踵の位置に左右差があれば
脚長差がある可能性があります↓

以上の3つが
脚長差の「有無」のチェック方法です。
個人的に最後のうつ伏せの方法が
一番信頼できる印象があります。
しかし これだけを頼りにしてはやはり怖いので
私は前述した3つ全てでチェックするようにしています。
ただ、読んでもらって分かる通り
これらのチェック方法では
脚長差が「何ミリか」までは分かりません。
あるのか・ないのか
(あるとしたらだいたいどれくらいか)
が判断できるだけです。
しかし実際にヒールなどで補高をする場合
「何ミリ必要なのか???」
そこが一番 重要になってきますよね。
ということで次回、次々回で
これらの検査で「脚長差あり」と判断された場合
補高の「高さ」を選定していく方法について
お話していきたいと思います。
つづく!
5. まとめ
・脚長差有無の判断は難しいと心得、トリプルチェックを!
・チェック方法①:仰向けで膝を立てて
・チェック方法②:仰向けで膝を伸ばして
・チェック方法③:うつ伏せで膝を伸ばして
・補高の高さ選定については今後に続く
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