脚長差は「腰の椎間板ヘルニア」のリスクになるのか?

こんにちは!

東京を中心にパーソナルトレーナー・理学療法士として活動しています、村田育子です。



現在「脚長差」についてシリーズで解説中(シリーズ目次)、


そんな今日は


「脚長差は腰の椎間板ヘルニアのリスクになるのか」というテーマでお話していきます。




【目次】

1、脚長差があると腰のヘルニアになるの?

2、脚長差がヘルニアのリスクとなるメカニズム

3、脚長差を補正するとヘルニアは治るのか?

4、まとめ


1、脚長差があると腰のヘルニアになるの?

結論から申しますと


脚長差は腰椎椎間板ヘルニアのリスクを増やします。



その理由を説明するために


「腰椎椎間板ヘルニア」という疾患についてまず軽く説明してみます。(詳しくはまた別の記事で!)




腰の骨(腰椎)どうしの間には、衝撃吸収材の「椎間板」という軟骨があります。


この「椎間板」は柔軟性があってクッションのような働きをしています。


腰の骨にはプニプニしたクッションが間に挟まってて衝撃吸収してますよーということです。


この椎間板、外側は繊維っぽい物質(繊維輪:せんいりん)ですが、中心部分はゼリーのような柔らかい物質(髄核:ずいかく)が入っています↓

椎間板への圧ストレスが繰り返されると外側の繊維に亀裂が入り↓

中心部分のゼリーが外に「ぷちゅっ」っと出てしまうことを「腰椎椎間板ヘルニア」と呼びます↓



で、この「ぷちゅっ」っと出てしまったのが神経に当たると、いわゆるヘルニア症状(神経痛や脚の痺れ)が出現します。


以上、簡単に腰椎椎間板ヘルニアについての説明でした。




2、脚長差がヘルニアのリスクとなるメカニズム

では、本題です。


脚長差が腰のヘルニアのリスクを高めるメカニズムについて説明していきます。


前回記事と同様ですが、脚長差があるとまず骨盤が傾きます


例えば右脚が長いと右の骨盤が高くなり、それに対応して腰が右に曲がります


前回記事では、腰が右に曲がると右腰の関節に圧縮ストレスがかかり痛みの原因となる、とお話しました。

ここで今日は、椎間板にフォーカスして見てみましょう。

曲がった側(右側)の椎間板が潰されてますね。


そうすると、椎間板の中身のゼリーはどうなるでしょう?


右側ばかり潰されたら・・・


これが長年続くと、左側の繊維に徐々に亀裂が入り中身のゼリーは左側に押し出されます

そう。これで腰のヘルニアです。


つまり


脚長差

 → 骨盤の傾斜

 → 腰が横に曲がる

 → 椎間板への圧ストレスに左右差ができる

 → 圧が少ない方に髄核が飛び出るリスクが高まる 


これが脚長差が腰椎椎間板ヘルニアのリスクを高める理由です。




3、脚長差を補正するとヘルニアは治るのか?

今まさにヘルニア症状で悩んでいる方がここまで読むと、


「脚長差を補正すればこのヘルニア症状は治るのか?」と思ったかと思います。


しかし残念ながら、答えは「NO」です。


厳しい話、椎間板から一度飛び出てしまったゼリーは中には戻っていきません。


インソールなどで脚長差は補正して椎間板へのストレスを減らしても、ゼリーは椎間板の中に吸い込まれてはいきません。


つまり脚長差補正が今あるヘルニアの神経症状に即時効果がある訳ではありません。




これは、腰椎椎間板ヘルニアになりたくないなら症状がない段階で脚長差をチェックして予防しておくことが重要だ、ということを意味します。

(もちろんヘルニアの原因は脚長差だけではないですが、脚長差は一つの大きなリスクファクターです。)



えぇぇぇ~そんなとこまで気が回らないよ~と言われそうですが、いやいやいや。


大抵の場合、ヘルニアになる前に身体はサインを出してくれていることが多いです。


慢性的な腰痛とか。


そういう身体からのサインは見逃さず忙しくても耳を傾けたいところです(自慰も込めて汗)。




あ!


でもだからと言ってヘルニアになってしまったら脚長差を補正する必要はないということではないです!誤解なさらず!


まだヘルニアになっていない椎間板も残っていたらそれは守らなきゃですし。

(例えば今回L4/5椎間板のヘルニアになってしまったがL3/4の椎間板はまだ潰れてないとします。脚長差をそのままにしておくと3年後に今度はL3/4のヘルニアになってしまうという可能性もあるので、それを防ぐためにも脚長差補正は大事です。)


他の部分(椎間関節など)へのシワ寄せも増やさないようにしなきゃですし。

(ヘルニアになったということは、中身のゼリーが無くなりクッションが薄くなったということなので、椎間板の衝撃吸収機能は落ちるので。)



やはり脚長差は補正して、骨盤を水平にして、腰を真っすぐにして・・・というのはいつだって重要な訳です。




4、まとめ

・脚長差があると腰椎椎間板ヘルニアのリスクは高くなる。

・なぜなら骨盤が傾斜して腰が曲がってしまうから。

・一度ヘルニアになってしまうと戻らない。

・だから脚長差をチェックして事前に予防することが大事!




お読み頂きありがとうございました。


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この記事があなたの身体を少しでも改善するヒントとなりますように!





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