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脚長差の原因 ~成長期、子供の頃の骨折について~

  • 執筆者の写真: 村田育子(Ikuko Murata)
    村田育子(Ikuko Murata)
  • 2021年7月24日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月3日



「痛みなどの身体のトラブルの解決・予防」


をコンセプトに


パーソナルトレーナーとして活動しています


理学療法士の村田育子です。


「姿勢改善」「ボディメイク」を得意としています^^





本日は


脚長差の原因として「成長期、子供の頃の骨折」


をテーマに


「骨端成長軟骨」


「骨の成長のメカニズム」


について触れていきたいと思います。

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

※骨の「成長」は「長管骨の縦方向への成長」についてで、横方向への成長や長管骨以外の成長については今回は触れていません。


同じ内容を You tube でもアップしています。





【目次】


1. 子供の骨と大人の骨の違い


2. 骨端成長軟骨板とは 


3. 骨端成長軟骨板を骨折すると…


4. まとめ





1. 子供の骨と大人の骨の違い

子供と大人の骨には


大きな違いがあります。


レントゲンで見てみると一目瞭然です↓

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク
左:子供  右:大人(出典 標準整形外科学 第8版 )

子供の骨では


骨が分断されているように見えますね↓

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

これは骨が離れているいる訳ではなく


実際は「軟骨」でつながっています


レントゲンでは軟骨は黒く透けて映るので


分断しているように見えるという訳です。



この軟骨の部分を


「骨端成長軟骨板(こったんせいちょうなんこつばん)」


と呼びます。





2. 骨端成長軟骨板とは?

骨端成長軟骨板とは


その名の通り


骨の成長が行われる場所です。



骨端成長軟骨板を拡大して見てみると


このように細胞が綺麗に整列しています↓

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

この部分で


細胞は細胞分裂をして増えていきます↓

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

そして大きくなります↓

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

そしてその増殖した細胞は石灰化して


軟骨から骨になります。


これを「内軟骨性骨化」と言います。

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

このようにして


骨はぐんぐん成長して長くなります。



そしてある一定の時期になると


この軟骨部分は全て骨化し


骨の成長は止まります。


これを骨端成長軟骨板の「閉鎖」と言います。


レントゲンでも、黒い線は見えなくなります。


成長期の終了、大人になった~という訳です。





3. 骨端成長軟骨板を骨折すると

ではこの骨端成長軟骨板を骨折すると


どうなるでしょうか?

理学療法士のいるジム(東京)パーソナルトレーニングで予防とボディメイク

成長が止まってしまいそうですよね。


ただ骨端成長軟骨板の部分を骨折したとしても


ズレずに修復されれば


その後の成長には影響がないそうです。



しかしこの部分を複雑に損傷したり


ズレて修復されてしまった場合


通常より早期に軟骨板が


閉鎖してしまうことがあるそうです。


つまり骨折した骨の成長が早めに終わってしまう


ということです。



これが脚で起こると


脚長差の原因になる可能性がある


という訳です。





4. まとめ

・子供の骨には骨端成長軟骨板がある


・骨端成長軟骨板では骨の長軸方向の成長が起こる


・骨端成長軟骨板の骨折は脚長差の原因となりうる




本日は以上です。


骨端成長軟骨板の骨折のケースはあまり多くはないと思いますが


本日の内容を踏まえて!次回の記事に続きます!


この記事が皆さまの健康の一助となりますように(^^)/




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