事例紹介 ~片方の肩こり~



肩こりが辛い。


しかも片方・・・


姿勢、ゆがんでるのかな?



こんにちは。


東京・オンラインでパーソナルトレーナーとして活動中の理学療法士の村田育子です。


今日は先日セッションをさせて頂いた「左肩こりでお悩みのお客様」を事例として紹介します。


「片方の肩こり」


「身体に左右差があるんじゃないか」


というお悩みをお持ちの方に是非読んで頂きたい内容です。





目次

1、左の肩こりは左肩が上がった姿勢が原因だった


2、この肩こりを治すには、ストレッチか?マッサージか?


3、この肩こりを治すには、左肩が上がった姿勢を直す必要がある


4、左肩が上がっている「根本原因」を突き止めよう


5、「根本原因」が分かったので、この肩こりは解決できそう




1、左の肩こりは左肩が上がった姿勢が原因だった

まずは写真です。

とても分かりやすく左肩の方が上がっています


そして写真では分かりにくいかもですが、左肩の方が前に出ています。


見るからに左の肩の方が「緊張」していますね。


左肩の筋肉を触ってみると、ガチガチ。

(僧帽筋上部繊維が求心収縮で固定。)


そりゃぁ凝るでしょう、と言わんばかりの硬さです。


そうです、本日のお客様のお悩みはまさにこの「左の肩こり」です。




左の肩がこるのは


・左肩が上がって前に出て筋肉が緊張している


ということが原因で間違いなさそうですね。




2、この肩こりを治すには、ストレッチか?マッサージか?

ではこの肩こり、どう対策すれば良いでしょうか?


良く紹介されるのは、ストレッチですね。

そしてマッサージ。


これ、間違えていません。


こちらのお客様の左肩の筋肉は「短く」そして「硬く」なっているので、


ストレッチは「短く」なった筋肉を「伸ばす」訳ですし、


マッサージでは「硬く」なった筋肉を「緩める」訳ですから、


症状は楽になるでしょう。


実際にこちらのお客様、痛くなったら自分でマッサージしてピップエレキバンを貼れば何とかやり過ごせていたそうです。


そう、どちらも効果はありますよ。


その場では。


うーん。即時的には。


・・・。


即効性はあるでしょうねぇ。


・・・。





何を言いたいかというと、


マッサージやストレッチは大事だけど、


その場限りで持続性はあまり期待できない、と言いたいのです。




3、この肩こりを治すには、左肩が上がった姿勢を直す必要がある

こちらのお客様の左の肩こりを解決するには


「左肩が上がって前に出ている」姿勢を直すことがまず必要です。


対症療法的なストレッチやマッサージを行い


「その場」では良くなっても


結局いつもの左肩が上がった姿勢に戻れば


コリはまた着実に蓄積していきます。



・・・となると、


左肩を下げれば良いのね!となりますよね。



そうですね、間違えてない。


そういうエクササイズや意識は必要です。


でも。


それも必要ですが。


もっと大事なこと、忘れてはいませぬか。




それは・・・

「なんでこんなに左肩が上がって前に出ているのー?」


という「理由」を見つけることにあります。



その「理由」が分からなければ、


左肩を下げるエクササイズをしても


すぐにまた左肩は上がってきます。


「根本原因」を叩き潰さない限り、肩こりからは逃げられません。


「左肩を下げるエクササイズ」、大事ですよ、


大事だし私もお客様に指導しますよ、てゆーかこちらのお客様に既に指導しましたよ、


しかしですね、


原因を突き止めないまま行うエクササイズは


所詮それもストレッチやマッサージと同じ対症療法の一つに過ぎません。



4、左肩が上がっている「根本原因」を突き止めよう

ということで、姿勢の歪みの「根本原因」を探っていきました。


まずは骨格の検査。


むむむ。脚の長さに左右差がある。


少し左が短い。


左脚が短いことで腰とひざに影響がありましたが、肩への影響は考えにくい状態でした。

(腰よりも肩周辺の歪みの方が強かったから。腰・ひざについてはまた別記事にします。)


左脚が短いことは左肩コリの直接的な原因ではなさそうだ。


他に原因があるはずだ。


でも、脚以外は骨格の左右差はなかった。


となると原因は「生活習慣」だ。


ということで、事情聴取スタート。


子供の頃からのスポーツは? → 特にスポーツしなかった、家の手伝いが大変でね~


カバンは? → 斜め掛けだけどいつも軽い、てゆーかほとんど車でカバン持って歩かない~


座る姿勢は? → 昔から脚とか組まないの!


趣味の姿勢は? → 韓国ドラマを寝っ転がって見ます~


寝る時の姿勢は? → 寝返りもうつし、左右差ないよ~


立つ時の癖は? → どちらかに体重をのせる癖なんて全然ないよ!


・・・などなど。


色々聞いていきますがヒットしない。


お客様「そんな左肩上がる動き、全然思い当たらない。」と。


むむむ。


では仕事の姿勢は?


こちらのお客様、事前に看護師さんと伺っていたので、仕事の姿勢を聞くのが最後の方になってしましました。


看護師さんという仕事、あまり身体に左右差が出る仕事と私が認識しておりませんでしたので・・・


詳しく聞くと、昔はオペ室や小児科など色々と回ったけど、


ここ20年はずーっと内視鏡(胃カメラ)の検査室で働いているとのこと。


で、繰り返される姿勢はこれ。


・胃カメラの画面が右斜め前にあり、ずっと上半身は右ねじり

 →左肩が上がって前に出る

左肩もろ上がりですやんーー(;・∀・)


加えて


・右手でリモコンを操作しながら、左手で長いチューブ(カメラ?)をドクターに渡す

 →さらに左肩が上がる

カメラを持つ左肩が緊張しておりまーーす(;・∀・)




左肩が緊張する原因は思い当たらないと言っていたお客様、


この姿勢を私に見せてくれた瞬間、笑ってました。


自分の中で「これじゃーん」ってなったんでしょうね。



左肩が上がった姿勢が固定化されるには、20年の勤務実績があれば十分ですね。


これが「根本原因」で矛盾ないと2人で判断しました。




5、「根本原因」が分かったので、この肩こりは解決できそう

こちらのお客様、左肩が上がって前に出ている原因は「仕事の姿勢」でした。


ここまで来れば、勝ったも同然、解決方法は見えてきますね。


解決方法はマッサージですか?


ストレッチですか?


左肩を下げるエクササイズですか?




違いますよね。


「仕事の姿勢をどうにかする」ですよね。


お客様と一緒に考えた解決策はこちら↓


・画面が右側で左肩が前に出て上がることに対しては

 → 上半身だけでなく骨盤・つま先から画面に向ける

 → 左肩を前に出さずに済む◎


・チューブを渡す時に左肩が上がることに対しては

 →右手でチューブを持つ!→無理

 →ベッドの向きを逆にしても?→無理

 →機材を逆に置くのは?→無理

 →・・・仕事辞めます?→無理w

 と、色々検討しましたが「仕事中」には解決できないことが分かりました。


そうなるとここで大事なのは


「仕事をしたら左肩は必ず上がってしまうんだ」


「出勤したら上がった左肩を戻す運動を行わないと左肩こりは増悪していくんだ」


ということを、まずは頭で理解することです。


そして「仕事の後は姿勢の歪みをリセットするような働きかけ」


を実践することです。



ということで


こちらのお客様には


姿勢を修正するエクササイズを

(左肩が下がる方向のエクササイズ:上位~中位胸椎左側屈左回旋)


「仕事の後、タイムカード切る時に」


1回は必ず行うことをお勧めしました。


10秒くらいのエクササイズならタイムカード切るときにできますよね。


もちろん4時間働いたのを10秒でチャラにはできませんから


エクササイズの時間を別で確保するのは必要ですが


タイムカード切る時という具体的なタイミングが習慣化すれば、良いんじゃないかなとも思いまして。


今頃がんばってるでしょうか(´ρ`)


肩コリが改善されることを祈るばかりです(^^) 完。




※こちらのお客様は3ヶ月に1回プライベートセッション、その間はオンラインのグループセッションでやっていくことになりました。遠方だったので。

※私は対症療法を否定している訳ではありません。根本から解決する働きかけができた上でマッサージも利用すれば、マッサージの効果は倍にもなり得ると思います。



まとめ

今回ご紹介したお客様の例のように


日常の身体の使い方は身体にしっかりと刻まれています。


片方だけ肩こりがあるなら、絶対と言って良いほど肩周りに左右差はあります。


鏡やスマホカメラで左右の肩の高さをチェックしてみると良いと思いますよ。


例えば左の肩が高いとしたら、このお客様のように左肩を上げる動きを日常の中で繰り返していないか?と考えてみてください。


体に左右差を作る動きは身近にたくさん隠れています。


(もちろん、習慣でなく骨形態が原因であることもあるので、それについては専門家に見てもらう必要があります。)


こちらのお客様の例を参考に、今一度、自分の身体の使い方に目を向けると、解決できる肩こりはたくさんあるんじゃないかなぁと思います。


この記事があなたの身体の歪みを少しでも改善する助けとなりますように!


お読みいただき、ありがとうございました。


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