【筋肉/関節のトラブルに対する解決・予防の考え方をブログとYouTubeで発信しています】
こんにちは。理学療法士/パーソナルトレーナーの村田育子です。

さっそくですが、質問です!
あなたの脚の長さは左右同じですか?
「同じです」と答えたあなた!
本当にそう言い切れますか?
左右差がないか一度専門家に診てもらったことはありますか?
事実、左右の足の長さが違うとう問題(以下:脚長差)を持っている人はたくさんいます。
なんと90%もの人が10㎜以下の脚長差を持っているという文献さえあります。
参考文献: Knutson GA. Anatomic and functional leg-length inequality: a review and recommendation for clinical decision-making. Part I, anatomic leg-length inequality: prevalence, magnitude, effects and clinical significance. Chiropractic & Osteopathy 2005
ただ私の実際の肌感覚では90%もかなぁという感じです。
40~50%くらいじゃないかなぁという感覚ですが、言うてもまぁ半分。結構な割合です。
1~2㎜の差はそこまで身体に影響していなくて、私も見落としているのかもしれませんね。
しかし何はともあれ、脚長差は全然 "レア” なことではなく、"よくある話”なんです。
先日見させてもらった親子3人組様なんて、3人全員に「結構な」脚長差があり、わたくし、たじたじになりましたよ。
こんな感じで脚長差問題は世の中にゴロゴロ転がっています。
後々記事にしていきますが、脚長差は様々な身体のトラブルの原因となります。
今あるトラブルの原因は脚長差かもしれないし、例え今トラブルがなくても今後のトラブルの立派なリスクファクターとなります。
したがって、脚の長さに左右差を感じていなくても脚長差の有無は一度チェックしておくに越したことはないと感じています。
では反対に、先程の質問で
「そう!わたし脚の長さは左右違うんです!」と答えた方あなた。
意外といらっしゃると思います。
私は理学療法士やトレーナーとしてたくさんの方の身体を見てきましたが、
脚の長さの差を自覚していてずっと悩んでましたという方、実は少なくありませんでした。
クライアントさんに「脚の長さが違うかも・・・です・・・」と、
できるだけショックを与えないよう言葉を選んでお伝えすると
「やっぱりですか!?昔から左側のズボンの裾が余るんです!やっぱりそうですよね!どこに行っても大丈夫って言われてどうすることもできなかったんですけど、やっぱり違いますよね!分かってもらえますか!!涙」
と喜ばれて、正直、面くらった記憶もあります。
このように脚長差を何となく自覚はしているけど
・本当に脚長差があるのか自分では分からない
・どの専門家に相談すべきか分からない
・どうやって対処したら良いか分からない
・そうこうしているうちに身体は壊れていく
ここから抜け出せずに悩んでいる方、結構いらっしゃいました。
そんな方にインソールをお渡しして長年のトラブルがスッと解決されたとき、
クライアントさんと一緒に喜びを分かち合いはしたんですが
「こんな・・・こんなシンプルな問題、今まで放置される現状って・・・」
と何だか愕然とする気持ちを隠せないときもありました。
と、いうことでっ!
これから「脚長差」について、何記事かに分けて解説していこうと思います。
脚長差で悩んでいる人にはもちろん、脚長差が原因で今身体にトラブルを抱えている人、今はどこも痛くないけど脚長差が原因でこれからトラブルを抱えるリスクを持っているという人から、加えて脚長差の知識の必要性を感じている治療家さんにまで、有益な情報になる記事にしたいと思っています。
以下の目次に沿って進めて行きます。(絶対長くなるーー汗)
目次
①脚長差は身体にどんな影響を与えるか?(腰、膝、股関節、足、仙腸関節)
②脚長差が生まれる原因は?
③実際のリハビリ現場では脚長差はどう取り扱われているか。
④実際のリハビリ現場では脚長差をどう計測しているか。
⑤実際の臨床で有効な脚長差の計測方法。
⑥脚長差は治るのか?
⑦脚長差は歩行にどんな影響を与えるか?
⑧脚長差にはどう対処すれば良いのか?
⑨脚長差に対するインソールの作り方。
⑩実際にインソールを使用した症例をいくつかご紹介。
つづく(^^)/
同じ内容を動画でも解説しています → YouTube
この記事があなたの身体を少しでも改善するヒントとなりますように! お読み頂きありがとうございました。
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