脚長差は何cmからが問題となるのか?
- 村田育子(Ikuko Murata)

- 2022年10月16日
- 読了時間: 4分
更新日:8月21日
「痛みなどの身体のトラブルの解決・予防」
をコンセプトに
パーソナルトレーナーとして活動しています、
理学療法士の村田育子です。
「姿勢改善」「ボディメイク」を得意としています^^
本日は
「脚長差は何cmからが問題となるなのか?」
というテーマでお話してみたいと思います。

【目次】
1. 学校では脚長差は何cmからが問題と教わるのか
2. 病院では脚長差は何cmから問題と扱われているか
3. リハビリでは脚長差は何cmからが問題となるのか
4. 私の見解
5. まとめ
1.学校では脚長差は何cmからが問題と教わるのか
私の場合(今はどうか分からないですが💦)
理学療法士の学校で
脚長差は「3cm以上で問題となる」
と教わりました。
加えて
「3cm以内の脚長差は許容範囲内である」
とも教わりました。

また、
「整形外科的に脚長差は3cm以上が問題とされていてる。3cm以下は許容範囲内どころか、3cm以下なら身体がそれに適応するようにむしろ何もすべきではない、とすら言われている。でも先生は2cmでも問題があると感じてきた。本当は何cmからが問題なのか、これを卒論のテーマに!どうだね!」
と、卒業研究の時にゼミの先生に言われたことがあります。
(当時の私は興味がなく、先生の提案はフル無視しました。。。スミマセン)
この記事を書くにあたり
改めて論文を散見しましたが
「3~4cmの脚長差で歩行に有意差が出るが、それ以下では有意差がない」
という内容の論文が多かったです。
2. 病院では脚長差は何cmから問題と扱われているか
私の肌感覚ですが💦
実際の病院では
やはり学校で習ったように
だいたい「3cmくらい」から問題となる印象でした。
3cmくらい脚長差があれば
ドクターが動いてくれる感覚があります。
整形の先生だったら装具屋さんに相談したりしてくれます。

私の経験談ですが
2cmくらいの脚長差をドクターに相談しに行って
「3cm以下でしょ?」と一蹴されたこともあります。
そんな感じで「3cmくらい」がボーダーな印象があります。
3. リハビリでは脚長差は何cmからが問題となるのか
これも私の感覚ですが💦
1~2cmの脚長差があると
明らかに歩行に影響が出てくるので
問題と認識されることが多い印象があります。
「あの患者さん右脚の方が長くてさ、だから右に荷重がなかなか乗らないんだよね💦」
「そうなんですね💦」
みたいな。
しかし“病院”のリハビリでは
基本的には医師の許可なしに勝手にインソールを入れることはできないし
そもそもインソールの材料がない…
という施設もあるのが現状かと思うんです。
また「どれくらい補高するのが良いのか?」を
教わる機会がほぼないのが現状です。
実際のところ私も
たまたま脚長差について教わる機会があったので今に至りますが
評価の仕方も、高さの選定も、何もかも
以前は全っ然 分かっていませんでした!!
そうなるとリハビリ=“病院”で脚長差に対応するとなると
(施設によってかなり差はありますが)
結局ドクターが動いてくれる
「3cm」がボーダーになることが多いのかな?
というのが私が実際に感じたところです。
また、数ミリの脚長差を問題視することは
以前の私がそうだったように
リハビリ業界ではあんまり常識ではありません。
一度 先輩に
「脚長差とかないから。マジでやめて。」
と注意されたこともあります。。。
4. 私の見解
正確に「〇〇mm!」とは言えないですが
4~5mmもあれば
十分 問題になる印象です。
実際、2mmのヒールパッドを入れて
歩容が改善したり
トラブルが改善されるケースを多々 経験しました。
数ミリの脚長差でも
長期的なスパンで考えるとやはり問題となってきます。
数ミリの脚長差に対しきちんと対策することで
姿勢・骨格を整え
将来のトラブルを予防することが重要だと考えます!
5. まとめ
脚長差は(以下、私の感覚です↓ )
・3cm以上で問題と教わる(今はどうかは知らない)
・3cm以上で医師に問題と扱われる
・理学療法士的には1-2cmくらいで問題と感じる
・しかしそれに対処する環境/術がないことが多い
・結局病院では3cmくらいがボーダーになる印象
・私自身は数ミリでも問題になると感じている
本日は以上です。
お読み頂きありがとうございました。
この記事が皆様の健康の一助となりますように(^^)
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