脚長差は何センチからが問題?~実際の現場では~


こんにちは。理学療法士、パーソナルトレーナーの村田育子です。


【筋肉/関節のトラブルに対する解決・予防の考え方をブログとYouTubeで発信】


現在「脚長差(左右の足の長さが違う)」についてシリーズで解説しています。


本日は「実際の現場では脚長差は何cmからが問題とされているか?」


というテーマでお話してみます。


※本日の内容は理学療法士としての「私の体験」がベースになっていることに留意して読んで頂けたらと思います。





【目次】


1.脚長差は何cmからが問題? ~教育現場では~


2.脚長差は何cmからが問題? ~実際の臨床現場では~


3.脚長差は何cmからが問題? ~理学療法士の現場では~


4.まとめ





1.脚長差は何cmからが問題? ~教育現場では~


理学療法士の学校では、脚長差は何cmからが問題と教育されるでしょうか?


ズバリ!


「3cm」です。




この記事を書くにあたり、改めて論文を散見しましたが


「3~4cmの脚長差で歩行に有意差が出る、それ以下は有意差なし」


という論文が多かったです。




実際私が学生の頃、脚長差については「計測方法」は習いましたが


このブログでシリーズ解説しているような〝脚長差が身体に及ぼす影響”などについての教育はありませんでした。


ただ授業では「脚長差3cmまでは許容範囲」と教わった記憶があるのと


卒業研究でゼミの先生からのこんな話があったことも良く覚えています↓


「整形外科的に脚長差は3cm以上が問題とされていて3cm以下は問題ではない、


むしろ3cm以下なら身体がそれに慣れるように何もすべきではない、とすら言われている。


しかし先生は2cmでも結構な問題と臨床現場で感じてきた。


本当は何cmからが問題なのか、これを卒論のテーマに!どうだね村田さん\(^o^)/」と。


そんなこんなで「脚長差3cm以下は対応されていない実際の臨床現場」というのも


学生の時に耳にする機会があったのでした。


(ちなみにこの提案はお断りして、これを機に先生とはぎくしゃくした汗)






2.脚長差は何cmからが問題? ~実際の臨床現場では~


では実際の臨床現場では


脚長差は何cmからが問題とされているでしょうか。


私の感覚では「3cm」でした。




ここで言う「問題とされる」というのは


問題として扱われて何らかの「対処がなされる」


ということとしてお話していきます。




そしてこの「対処」というは


「装具屋さん」に靴に細工をしてもらうことであり(補高またはヒール)


これ、お医者さんの指示で行われます。





つまり「対処が必要かどうかの判断」は


理学療法士ではなく医師(整形外科医やリハ医)が行います。


で、私の経験では


3cmくらいから問題視する医師が多いと感じました。

(何度も言いますがこれは私の経験に偏ったお話です汗)




ここでですよ、


ちょっと考えるべきなのが


医師は姿勢や歩行分析の専門家か?


ということ。




姿勢・動作分析は


どちらかと言うと医師よりも理学療法士の専門です。




正直、姿勢・動作分析の専門家でなければ


脚長差3cm以下では異常と判断しないかなと思います。


逆に動作分析が専門ではない医師から見ても


脚長差3cmくらいになるとさすがに姿勢や歩行に影響が出てくるので問題視される、


そんな感じです。




これは私の実体験ですが


2cmくらいの脚長差を医師に相談に行って


「3cmないんでしょ?」と一蹴されるっていう(+o+)


そんな感じで3cm以下の脚長差は医師に相談しにくい空気すらあります(私だけ?)。


(しかもそもそも患者さんの担当医が整形外科医もしくはリハ医でなく内科の先生だったら相談もできないっていう。)







3.脚長差は何cmからが問題? ~理学療法士の現場では~


では、姿勢・動作分析の専門家、理学療法士界隈では脚長差は何cmからが問題とされるでしょうか。


これもめちゃめちゃ私の肌感覚ですが(;^ω^)


だいたい1.5cmとかです。




それくらいの脚長差になると明らかに歩き方に影響が出てきますし、


仰向けで寝て脚をパッと見ただけでも長さが違ってくるので


普通に「ヤバッ 長さ違うやん」と気付きます。


どうしたって気付いてしまいます。




しかしこれは「ヤバッ 長さ違うやん」と「気付く」ということを私は言っていて


「ヒールや補高などの対処を講じるかどうか」とはまた別の話だったりします。




理学療法士自身が3cm以下のような脚長差に対して


ヒールや補高で対処することはあまり「一般的ではない」です。


理学療法士は患者さんに一生関わることができないのでその場限りで無責任に対処することもできない


ということも理由の一つだと思いますが、


いかんせん、私の肌感覚では「一般的ではない」です汗。





私が以前勤めてたリハビリ病院では


担当医に報告すれば理学療法士がインソールを作ることができました。

(材料・グラインダー完備!!)


しかしそんな環境でも脚長差に対してヒールや補高で対処しているセラピストはほとんどいなかったです。


もちろん「私を含めて」です。


私は約6年間その病院で勤めましたが


脚長差に対してヒールや補高で自分で対処したのはたったの3例くらいと記憶しています。


しかも今考えると適切な対処はできてなかったと思います(-_-;)




というかそもそも「対処を講じるための材料がない」病院・施設の方が多いんじゃないかな、と思います。


現に私が一番最初に派遣された慢性期病院、2番目に派遣された老人保健施設(1年目の時は派遣要員でした)、


リハ病院の後に勤めた整形クリニック、今勤めている二次救急の病院ではインソール・アウトソールの材料はなく


理学療法士が脚長差に対応する術はありません。




なので例えば1cmくらいの脚長差があったとしても


「あの患者さん右脚長いからなかなか右に荷重乗らないんだよね涙」


「そうなんですね涙」


・・・正直これがリアルだったりします。





ましてや1cm以下のミリ単位の脚長差に対して、


評価・対応しているセラピストはほとんどいないです。


少なくとも私の病院関連の理学療法士には一人もいません。


しかし、ミリ単位の脚長差も問題なのです。


その話はまた次回に続く・・・。





4.まとめ

(しつこいですが今回の内容は私の経験ベースの話です!)


・「脚長差は3cm以上が問題」と学校で教育される


・「脚長差は3cm以上で問題」と考えている医師が多い


・理学療法士は1ー2cmくらいの脚長差も問題と感じる


・しかしそれに対処する術がない病院・施設は多い


・結論、脚長差は3cmがボーダーという現実


・加えてミリ単位の差に対応している理学療法士はほとんどいない




お読み頂きありがとうございました。


次回は「実際問題、脚長差は何cmからが問題なのか!?」というテーマでお話したいと思います。


この記事が誰かの身体のトラブルの解決の糸口となりますように!





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