2021年6月1日3 分

脚長差(左右の足の長さが違う)は土踏まずの左右差を生むのか?

最終更新: 2023年5月9日

このブログでは

理学療法士であり

パーソナルトレーナーでもある私の視点から

「姿勢」や「痛み改善・予防」

についてのお話をしています。

「ボディメイク」も得意で

東京をメインに活動しています、村田育子です(^^)/

現在「足の長さが左右違う(以下:脚長差)」

をテーマにシリーズで解説していて、

本日は

「脚長差は足部アーチ(土踏まず)の左右差を生むのか」

というテーマでお話してみたいと思います。

同じ内容をYou tubeでもアップしています。

動画の方が良いなという方は こちら

【目次】

1. 脚長差は土踏まずの左右差を生むのか?

2. 土踏まずの構造

3. 脚長差が土踏まずの左右差を生む理由

4. まとめ

1. 脚長差は土踏まずの左右差を生むのか?

脚の長さが左右違うと

足のアーチ:土踏まず に左右差が

生じる可能性があります。

さて、それはいったい なぜなのでしょうか?

2. 土踏まず(足のアーチ)の構造

脚長差がアーチの左右差を生む理由を考えるために

まず足のアーチの構造について解説してみます。

足のアーチはこのように

3つの弓なりのブリッジで構成されています↓

(引用元:カパンディ関節の生理学)

・内側縦アーチ

・外側縦アーチ

・横アーチ

の3つです。

これらそれぞれが「こんもり」と盛り上がり

全体的に「高さがある構造」をしています。

このように高さがあるため

バイーン・バイーンとしなることができ

衝撃吸収の働きを担ってくれています。

つまり足のアーチは

「弾力がある構造」をしているという訳です。

3. 脚長差が土踏まずの左右差を生む理由

足のアーチの構造を理解したところで

脚長差が足のアーチに左右差を生む理由について考えてみます。

「足のアーチの左右差」というのは大抵の場合

どちらかのアーチが潰れて低くなることで生じます。

左右どちらかが偏平足気味になるということです↓

(引用元:筋骨格系のキネシオロジー)

脚が短い側のアーチが潰れるのか?

長い側が潰れるのか?

それは姿勢の取り方によって変わり、一概には言えません。

短い側は脚が短いがゆえに体重が乗り過ぎてアーチが低くなっていたり

長い側は脚が長いがゆえにアーチを潰して脚全体の長さを短くして対応してみていたり

長い側は長いがゆえに膝が曲がっていて一緒にアーチも潰していたり

などなど、症例によってアーチの左右差の生じ方はケースバイケースです。

なので結局のところ

「脚長差が足部アーチに左右差を生む理由は色々ある」

という所に着地するのですが

それくらい足のアーチというのは柔軟で弾力があり

「適応能力」がある部位と言えます。

裏を返すとその適応能力がゆえに

どこかの左右差の帳尻合わせの被害にあいやすい

とも言えます。

身体の一番下に位置しているのも

帳尻合わせ被害にあいやすい一つの要因です。

脚長差という左右差にももちろん影響を受けて

土踏まずの高さや形に左右差が生じてしまうのは

言わずもがな…的な感じだったりします。

ということで次回は具体的に

脚長差によって足部アーチの左右差を呈したクライアントさんの症例報告を通して

脚長差が足部に与える影響の一例をお話したいと思います(^^)/ 続く。

4. まとめ

・足部アーチは弓なり構造で高さと柔軟性がある

・その柔軟性がゆえに脚長差の影響を受け、左右差を呈する可能性がある

お読み頂きありがとうございました。

この記事が誰かの健康の一助となりますように。

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