2020年9月20日6 分

姿勢矯正にはどれくらい時間がかかるのか?

最終更新: 2023年5月9日

こんにちは。

このブログでは

理学療法士で

パーソナルトレーナーでもある私の視点から

「姿勢改善」や「痛み改善・予防」

に向けてのお話をしています。

「ボディメイク」も得意で

東京をメインに活動しています、村田育子です。

本日は


 
「姿勢矯正にはどれくらい時間がかかるのか?」

というテーマでお話してみたいと思います。

(You Tubeでも同じ内容をアップしています。動画の方が良いなという方はこちらをどうぞ!)

【目次】

1. 姿勢矯正にかかる時間は?→最低2年

2. なぜ2年?

  ~姿勢と「組織の長さ」の関係~

3. なぜ2年?

  ~姿勢悪化時の「組織の長さ」の変化~

  

4. なぜ2年?

  ~姿勢矯正時の「組織の長さ」の変化~

5. なぜ2年?

  ~細胞の生まれ変わりのサイクルから考える~

6. 2年間での私自身の姿勢の変化

7. まとめ

1. 姿勢矯正にかかる時間は?

結論から言うと 最低2年!

世の中そんなに甘くないです(^^;だはは

良くも悪くも身体に「変化」を起こすにはそれなりの時間を要します。

でもこれは、裏を返せば

「2年頑張れば確実に変化する」

ということでもあります。

私はずーっと自分の姿勢にコンプレックス持っていた人なので

これから話すことを知った時は

「2年頑張れば変われるんだ・・・!」

と、逆にと希望を持てたことを覚えています。

2. なぜ2年? ~姿勢と「組織の長さ」の関係~

「姿勢」とは「骨がどう配列しているか」ということなので

「姿勢を良くしたい」というのは

「骨の配列を正したい」と同じ意味です。

「骨の配列を正す」とき、

骨それ自体の配列だけでなく

骨の周りに付着している筋肉などの柔らかい組織(筋肉や靭帯など)の「長さ」についても考える必要があります。

骨の配列が正しいポジションであれば

骨の周りの柔らかい組織は

「正しい骨配列に対して適正な長さ」

にあります。

しかし骨の配列が崩れてしまうと

この骨の周りの柔らかい組織は

「崩れた骨の配列に対して適正な長さ」

変化し、

もともとの適正な長さからは徐々にかけ離れていってしまいます。

このように骨の周りの柔らかい組織の長さは

その柔軟さゆえ、付着する骨の配列具合に適応していくようにできています。

3. なぜ2年? ~姿勢悪化時の「組織の長さ」の変化~

姿勢が悪くなると「組織の長さ」はどのようにして変化するのかを具体的に見ていきましょう。

例えば

背中側とお腹側が同じ長さで

そこに細胞がそれぞれ10個。

この状態から背中が丸くなると、

お腹側は縮み、背中側は伸びます。

しかし 細胞の数は急に変わらないので

お腹には10個の細胞が密集し「つぶれ」

背中の10個の細胞は「引き伸ばされます」↓↓

お腹では細胞が余り

背中では細胞が足りない感じになるのが分かるかと思います。

日々この状態が続くと

背中は

「うわー いつもピンピンで辛い。細胞増やして!」

と、背中の細胞を増やしてもらうように脳に依頼し

細胞の数が増加します。

逆にお腹は

「狭い!こんなに細胞いらなくない?」

と、お腹の細胞を減らすよう脳に依頼し

細胞数が減少します。

背中側は10個から14個に増えて

お腹側は10個から7個に減るといった感じです↓↓↓

つまり背中が丸くなると

・背中は伸ばされた刺激に応じて細胞を「増やす」ことで長さを「長くして」対応し

・お腹は短くなった刺激に応じて細胞を「少なくする」ことで長さを「短くして」対応する

ということが起きます。

これを「組織の長さの最適化」と呼びます。

このように猫背仕様の身体は出来上がっていきます。

組織は骨の配列に対して「良くも悪くも」適応していくのです。

4. なぜ2年? ~姿勢矯正時の「組織の長さ」の変化~

では 細胞数が猫背に最適化されてしまった状態から

「よぉぉし!直すぞ~!!」

この時 身体ではどのようなことが起きるでしょうか?

シャキーンと伸ばしてみます↓↓

お腹「ピンピンだよー!」

背中「ぎゅうぎゅうだよー。」

となります。

なぜなら細胞の「数」は急に増えたり減ったりしないからです。

(だから意識して猫背を直しても、気を抜いたらすぐに戻るんですよね)

組織の長さ、つまり細胞の数から猫背を脱却しようと思ったら

お腹側の細胞数を増やし

背中側の細胞数を減らす必要があります。

つまり姿勢を矯正したいとき

「今ある骨配列(悪い姿勢)」に対して

「最適化」した組織の「長さ」を

「新たな配列(良い姿勢)」に対して

細胞の数から「最適化し直す」ということが必要になります。

細胞数を増やすには

「細胞足りないよね、増やしてねー。」

という刺激

すなはち「伸張ストレス」

を持続的に与える必要があります。

逆に細胞数を減らすには

「細胞余ってるね、減らしてねー。」

という刺激

すなはち「短縮ストレス」

を持続的に与える必要があります。

何事も一筋縄では行きませんよね~

5. なぜ2年? ~細胞の生まれ変わりのサイクルから考える~

では細胞の数の増減は、いつ起きるでしょうか?

ズバリそれは細胞が生まれ変わる時に起きています。

ではでは細胞の生まれ変わりについて、少しだけ見ていきます。

細胞の生まれ変わりとは

細胞が「死んで」

「また別の細胞が生まれる」ことです。

「物体」としての私達の身体は日々造り変えられていて

私達の体の古くなった細胞は「破壊」され

ゴミとなして身体の外へ「排出」され

また同じ場所で新たに細胞が私達の食べた物を材料に造られ「置き換わり」ます。

この「新しい細胞」は「古い細胞」とは

物質的には「異なる別の物体」です。

これが細胞の「破壊」と「置換」です。

これが身体全部の細胞で繰り広げられています。

毎日少しずつ少しずつ破壊と置換が起こり

この過程の中で細胞の数(組織の長さ)は

ちょうど良いように少しずつ調整されていきます。

(ヒトの適応能力って凄いですよね)

と!ここで本題です!

組織の細胞が破壊 → 置換されて

全部が一新されるには どれくらいの期間がかかるでしょうか?

お肌のターンオーバーは28日とよく聞きますが、

筋肉などではどれくらいだと思いますか?

答えは

だいたい4か月~半年

そう!!となると

「組織の長さの変化には半年くらいかかる」

ということが理解できると思います。

・・・。

だったら、半年で姿勢矯正できるじゃん?

と思いました?

No~!No~!

ここで皆さんに聞きたい。

長年の猫背、1クールで十分だと思いますか???

そんな訳ないよねー。

世の中そんな甘くないよねー。

最低3クールは必要だそうです。

(これは運動センスにもよる)

なので3クールだとだいたい「2年」。

これが姿勢を矯正するには「最低2年」という理由です。

でも こうやって理解すると

「2年頑張ればちゃんと変われるんだ・・・!」

という希望の光も見えてきますよね(≧◇≦)

6. 2年間での私自身の姿勢の変化

私の場合、今現在で2年以上姿勢改善に取り組んでいます。

まだまだですが汗、変化はあります ↓

私レベルの怠け者は、3~5年と気長に取り組む必要はあります汗。

でもやればやった分だけちゃんと変わります!

8. まとめ

・姿勢矯正には最低2年かかる

・悪い姿勢でいると組織の長さがそれに適応する

・組織の長さの修正には細胞数からの変化が必要

・細胞数からの変化は細胞の生まれ変わり半年×3クールかかる

・つまり姿勢矯正に約2年が必要

本日は以上です、お読み頂きありがとうございました^^

この記事が少しでもあなたの健康の一助となりますように!(^^)!

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